お正月が終わると2月にある日本の行事といえば「節分」ですよね。
「鬼は外、福は内」のかけ声でこどもにも親しみのある節分ですが、
なんで豆を投げるのかな?
なんで恵方巻を食べるのかな?
こどもが疑問に思うことを、こどもが分かるように解説していきます。
目次 読みたいところをタップすると飛べます。
節分って何?
日本には、春、夏、秋、冬の季節があります。
この季節が始まる日をそれぞれ、
春は「立春(しっしゅん)」、夏は「立夏(りっか)」、秋は「立秋(りっしゅう)」、
冬は「立冬(りっとう)」といいます。
カレンダーによっては、この日が記してあることがあります。
お家のカレンダーを見てみてくださいね。
この、立春、立夏、立夏、立秋の前の日のことを「季節を分ける」という意味のある
「節分(せつぶん)」といいます。
節分のなんで
その1、なんで豆をまくのは2月3日なの?
春、夏、秋、冬と節分がありますが、
立春は「新しい年の始まり」として特別な日になり、節分の行事は立春の2月にやることが
多くなりました。
ちなみにその年によって、2月3日からずれることがあります。
節分が何月何日かは毎年確認しましょう。
2023年は2月3日(金)です。
その2、「鬼は外、福は内」ってなに?
豆を投げるときのかけ声ですね。
「鬼(悪いこと)はお家から出ていって、福(良いこと)はこっちにきてね」
という意味です。
嫌なことは追い出して、良いことがたくさん来るようにお願いする気持ちで豆を投げましょう。
その3、なんで鬼がくるの?
鬼は本当にいるものではなく、昔から目には見えない悪いことを「鬼」と呼んでいました。
「悪いことがおきませんように」「家から嫌なことを追い出したい」
そんな人の思いが「悪いもの」→「怖い顔をした鬼」となって今の鬼の姿になっていきました。
その4、なんで豆をまくの?
なぜ豆をまくかは色々な理由がありますが、「お米と同じエネルギーを持つ豆をまくことで、
自分や家族を病気や悪いことから追い払い、さらにその豆を食べることで、
自分にも力をつける」という意味があります。
その5、豆ならなんでもいいの?
ほとんどが炒った(火を通した)大豆を使うことが多いですが、
落花生(らっかせい)を投げる地域もあります。
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんに、
小さい頃は何の豆を投げていたか聞いてみてもおもしろいかもしれませんね。
その6、大豆は何個食べるの?
豆は歳の数、もしくは歳の数に1個足した数を食べます。
大豆はとっても栄養がいっぱいの食べ物!
食べると元気な体になり、病気になりにくくなると言われています。
※保育園や幼稚園では大豆の誤嚥により、豆まきをしない・食べない所が増えています。
基本的には5歳以下の子には硬い豆やナッツは食べさせないようにしましょう。
ご家庭で豆まきをする際は十分な注意・配慮をお願いします。
恵方巻
恵方巻きは、その年の神様(正確には歳徳神)がいる方角に向かって食べると
願い事が叶うと言われています。
恵方巻きの食べ方にはルールがあり、1人1本の恵方巻きを持ち、
神様がいる方向を向いて誰とも話さずに食べて、食べ終わります。
誰とも話さずに食べきるには「口に含んだ福を逃さない」、
途中で恵方巻きを切ると「縁を切る」という意味があります。
家族でわいわい食べたいところですが、この日だけは静かに食べてみるのも
おもしろいかもしれません。
神様がいる方角は毎年変わります。
2023年は南南東です。どこが南南東かはスマホの方角アプリなどでも調べられますよ。
※海苔は小さい子にとっては口に張り付いたり、上手く飲み込めないものです。
小さく切ったり、刻み海苔をつかったりなどの配慮・注意をお願いします。
柊鰯(ひいらぎいわし)
柊(ひいらぎ)の葉に鰯(いわし)を焼いた頭を刺したものを「柊鰯(ひいらぎいわし)」
と言います。節分に飾られるものなのですが、ちょっと見た目がこわいですよね。
これは鬼を追い払う魔除けとして飾られています。
柊のトゲのある葉と、鰯の頭の臭いで、鬼を追い払う意味があるのです。
柊鰯で使わなかった鰯の身は、節分の日のごはんに使うこともできます。
最後に
こどもに伝えたい日本の行事として、節分をわかりやすく解説しました。
意味がわかると願いの込め方も変わってきますよね。
注意喚起が多いのは悲しいですが、ぜひみんなで楽しい節分を過ごしてください。
調理師/こども料理研究家 大橋みなみ
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