こんにちは!大橋みなみです。
「毎日のごはん作りに時間がかかる…」
「料理の同時進行ってどうやるの?」
プロにしかできないこと?違います!コツさえつかめば、同時調理は簡単にできます。
私は保育園の給食スタッフを8年勤め、約2時間で毎日60人分の昼食を作っていました。
その経験の中で、同時調理が一番時短になることを身をもって知り、
現在は毎日夕食を30分以内に作っています。
もし、ごはん作りを1秒でも早く終わらせたいと思っていたら、
ぜひこの記事を参考に作ってみてもらいたいです。
そうすれば毎日ごはん作りにかけている時間を大幅に減らすことができます。
目次 読みたいところをタップすると飛べます。
調理の同時進行のコツ
同時調理に必要なことは、野菜の切るスピードや長年の経験の手際の良さではありません。
大事なことはレシピを頭に入れて、無駄な時間を作らないように動くことです。
詳しく解説していきます。
献立を決めるコツ
まず料理を作る前に必ず献立を作ります。
作るものが明確になっていないと、次に何をしたら良いのかがわからなくなり、
無駄に時間が過ぎてしまいます。
基本の献立作成は、主食、主菜、副菜、汁物に一つ一つに料理を当てはめていくと
考えやすいです。
例えば和食なら、
- 主食 ごはん
- 主菜 肉じゃが
- 副菜 ほうれん草のごま和え
- 汁物 わかめと豆腐の味噌汁
こんな感じです。
何を作るかは、冷蔵庫のものと相談し、早く食べたほうが良いものから使っていくと
効率よく食材を使うことができます。
その1 同じ調理法は避ける
同時調理を行う上でやらない方がいいことは、同じ調理法は使わないこと。
例えば、主菜「肉じゃが」、副菜「ひじき煮」にしてしまうと、
どちらも鍋を使い、煮る工程も同じなので、コンロの上が混んでしまいます。
煮込んでいる間に別のことができなくなってしまうので、同じ調理法は避けます。
主菜に鍋を使うなら、煮たり炒めたりしないレンジでできるお浸しや、
和えものがおすすめです。
給食の献立を作る際も「同じ調理器具を使わないか」を確認する項目がありました。
ほぼありえないですが、主菜も副菜もオーブンを使うことになったら
時間がかかってしまうので、必ず確認するポイントです。
その2 使う食材を多くしない
「煮込み料理」は時間がかかるイメージがありますが、
実は1番時間がかかるのは「使う食材が多い料理」です。
煮込み料理は、野菜を小さくしたり、先にレンジで火を通したりと
煮込む時間を短縮する方法がいくつかあります(牛すじ煮込みなど、例外もあります)。
しかし、切る工程は経験者やプロでないと短縮が難しいです。
私が8年給食スタッフをして、切る工程が大変だったメニューは
「八宝菜」と「きんぴらごぼう」です。八宝菜はその名の通り8つの食材を使うため、
切る作業に時間がかかります。きんぴらごぼうは、ごぼうとにんじんを千切りにしないと
いけないのでかなりの時間を要します。
今回の例でいうと、肉じゃがは「豚肉、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん」と使う材料が
多めなので、副菜は1つか2つの食材に抑えると切る時間を減らすことができます。
その3 自分の能力に見合った料理にする
最初に同時進行に1番必要なことは経験ではないと言いましたが、
やはり初心者と経験者では動きに違いが出てきます。
実は保育園でも献立作成をしたときに「自分の技能に合ったレシピか」は、
毎回する確認事項でした。
経験者でも初めて作る料理には時間がかかります。
自分が本当に作れる料理なのかを確認してから作りましょう!
下準備のコツ
献立を決めて作り方の工程を頭に入れたら、さっそく調理をしていきます。
ただ、調理の前に大事なことは下準備です。
その1 スペースの確保
最低限まな板を置くスペースと、完成した料理を置くスペースは確保しましょう。
私の家の台所は決して広いとは言えませんが、カウンターの上や、腰の高さの食器棚の上は
きれいにしておいて調理スペースとして活用しています。
どうしても作業スペースがない場合は、完成した料理をすぐにテーブルに出せるように、
テーブルの上は片付けて拭いておくと良いです。
その2 使う食材や調味料を出しておく
スペースがあれば、使う食材や調味料を見えるところに出しておきます。
何度も冷蔵庫を開けしめしなくて良いし、食材が見えることによって
次の行動が考えやすくなります。
その2 先にごはんを炊く、野菜を洗う
献立にもよりますが、まずはお米の準備をして炊飯器のスイッチを入れます。
食材のスペースがあれば、野菜を洗います。
調理のコツ
その1 優先順位を決める
同時調理を行うには、頭の中で「優先順位」を決めながら動きます。
あなたなら①肉じゃが②ほうれん草のごま和え(電子レンジで加熱)③味噌汁
どれから作りますか?
私は先に③の味噌汁を作ります。
味噌汁はほぼ火にかけておけばできるので、
味噌汁を作りながら他の作業をするのが効率が良いです。
次に作るのは①の肉じゃがです。
先に副菜のほうれん草のごま和えを作ってから肉じゃがを作るよりも、先に肉じゃがを炒めて
煮込めば、煮込んでいる間にほうれん草のお浸しが作れるので同時進行で時短になります。
これをふまえると、③→①→②の順で作るのがベストです。
その2 ながら調理を意識する
先に野菜だけをひたすら切っているのは時間がもったいないので、
なるべく「何かをしながら何かをする」を心がけます。
【肉じゃが】
鍋に肉を入れて炒めながら、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを切ります。
お肉を火にかけ、玉ねぎを切りながらお肉を炒めれば大丈夫です。
こんな感じで、切ったら鍋に入れる→炒める→切ったら鍋に入れる→炒めるを繰り返します。
全ての具材が鍋に入ったら、水を入れて煮込みます。
(途中で焦げそうだったら火を止めれば大丈夫)
【ほうれん草のごま和え】
肉じゃがを煮込んでいる間に副菜を作ります。
ほうれん草をカットしたら、耐熱容器に入れてラップをして電子レンジで加熱します。
お湯を沸かして茹でるよりも、早くでき、ガス代の節約にもなります。
加熱したら調味料と和えれば完成です。
味噌汁と副菜が完成したら、あとは肉じゃがの調味料を量り、火が通ったら味をつければok。
これだけで、
- 炒めながら切る
- 煮込みながらレンジ加熱
- 煮込みながら調味料を用意
3つの「ながら調理」ができました。
お肉をやわらかく調理するコツはこちら
その3 空いた時間は片付け
基本、洗い物はためておいて最後に洗えば良いと思います。
しかし、煮込みに時間がかかったり、思ったより早く完成したときは洗い物をします。
「いただきます」のタイミングでシンクに洗い物が残っていると、
「ごちそうさま」のときには洗い物が倍に増えることになります。
調理で使った道具は、なるべく食べる前に片付けておくと、
食後の片付けもスムーズにできます。
まとめ
献立を決めるコツ
1,同じ調理法は避ける
2,使う食材を多くしない
3,自分の能力に見合った料理にする
下準備のコツ
1,スペースの確保
2,使う食材や調味料を出しておく
3,先にごはんを炊く、野菜を洗う
調理のコツ
1,優先順位を決める
2,ながら調理を意識する
3,空いた時間は片付け
楽しく時短調理したい人におすすめ【ホットプレートレシピ】
最後に
同時進行は意識して行えば誰でもできます。
過去の私は早く調理をするのは苦手でしたが、学校や仕事で「段取り良く」「逆算しながら」と、たくさん言われているうちに、どう動けばスムーズなのかが分かってきました。
私は「体で覚えた」感覚ですが、コツを知っていれば早く体に身につきます。
最初は大変でも、続けていればどんな料理でも「ながら調理」ができる隙間を見つけて調理ができるようになるはずです。
調理師/こども料理研究家 大橋みなみ
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